2005年12月04日

「世間知」の話の前に、これはやっぱり見逃せず...

世間知の話をどう書くかなぁなどとぼんやり考えていたら、庄内拓明さんのところで「鏡の像の、左右と上下の謎」というタイトルを発見。あっちゃー、やばー、これは反応しないではいられないものを見てしまった...

「鏡の中の像は、左右は入れ替わるが上下は入れ替わらない。なぜか?」という問いなのですが、これには一度ハマってしまった思い出が。

庄内さんによると、
Google で 「鏡/左右/上下」 というキーワードで検索してみると、なんと、238,000件がヒットする。
そうなのですが、敢えてどのサイトも見ずに、当時出した自分なりの結論を書き記してみます。
今ではもっと単純な説明を用意してあるんですが、それは最後に(って、もったいぶるようなことじゃ全然なくて、単なる「オタクの青春メモ」みたいな感じです、ごめんなさい)。

◇◆◇

これは、「鏡の前で右手を動かすと、中の人物は左手を動かす。右側に置かれているものも鏡の中では左側」などと始まり、「このように左右方向の入れ替え機能がある鏡だが、上下方向は入れ替わらない。なぜだ?」という論理クイズのような質問なのですが...

Step 1
まず、これには最初の質問にトリックがあると思います。
たいていの場合、「左右は入れ替わるが上下は入れ替わらない」と、「左右が入れ替わる」ことが決定済みのように言われるのですが、ここで「そうか?入れ替わってるか?」と思うのが正解で、最初に
「上下は入れ替わらないのに左右は入れ替わったように見える。なぜか?」
と質問を書き換えるのが必要だと思います。

Step 2
「右」とか「左」というのは、どういう意味かというのをはっきりさせないといけないですね。
少なくとも「右」と「右手」、「左」と「左手」はしっかり区別しないとまずい。
鏡の前で頭が右になるように横になって頭を動かしても、左側、つまり足が動くわけではないし、下側になっている右手を動かしても上側の左手が動くわけではありません。
つまり「入れ替わった」というのは、「こっちは頭を右側にしているのに、鏡の中では頭が左側になっている」ということを言っているわけですね。

Step 3
ここまで来ればあとは簡単で、
・上か下かというのは、“空が上、地球が下”というように外部の要素によって固定されている。
・しかし、右か左かというのは、人物の向きによって変わる。
・鏡の中の世界の向きを判断するときは、鏡の前の人物は180度向きを変えるので、左右は当然逆になる。
というごくごく当たり前の話。

<具体的に言うと>
・鏡の面が南を向いているとき、それに向かっている人の右が東、左が西。
・鏡の中の世界では、左が東、右が西。
・そして、どちらの世界でも地球は下にあり、空は上にある。
・それはあったりまえのことなのじゃ。
という話だと思います。

◇◆◇

さて、簡単解決編。

その1、ことばバージョン。
「上下は絶対的(地球上では)、左右は相対的だから」

その2、なんとなく実感バージョン
3人集まります。役割は、
Aさん:鏡の前の人
Bさん:鏡の中の人
Cさん:立会人
です。

・Aが北を向きます。
・Bはそれに向き合います。
・Aが右手を挙げます。
・Bは左手を挙げて、Aの右手と手のひらを合わせます。
・Cが「今上がっている手は、あなたにとって右ですか?左ですか?」と聞きます。
・続けて「では、方角としては東西南北のどれですか?」と聞きます。

これで納得してもらえなかったら、続けて

・手のひらを合わせたまま、AとBは役割を交代するために場所を入れ替えます。
・Cはさっきと同じ質問をします。

理屈は別にして、感覚的にはこれで解決、じゃないかと思うんですが...ダメかなぁ
でも、高校の理系進学クラスの放課後、Cがキューピッド役になってAとBが接近するチャンスを作る、なんてのにも役立ちそうだし(「ほら、手のひらをしっかりくっつけないとダメだよ」とか)、ダメ?

4314005769新版 自然界における左と右
マーティン ガードナー Martin Gardner 坪井 忠二
紀伊國屋書店 1992-05

by G-Tools


4788505916空間感覚の心理学―左が好き?右が好き?
加藤 孝義
新曜社 1997-04

by G-Tools


4816329617図解雑学 左と右の科学
富永 裕久
ナツメ社 2001-04

by G-Tools

posted by つきっつ at 00:07| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あ、すーっごくあなたらしいエントリ! 嬉しくて笑っちゃう(藁)。
というか、突っ込み方が同居にとそっくりで。特に、
>「右」とか「左」というのは、どういう意味かというのをはっきりさせないといけないですね。
少なくとも「右」と「右手」、「左」と「左手」はしっかり区別しないとまずい。
あたりが。ああなんだか嬉しくて笑ってしまう〜。
Posted by acoyo at 2005年12月05日 10:44
あっはっは。
いやー、一度もお会いしたことも話したこともなく、ブログを読んでいただいているだけなのに、そこまで「らしさ」を見抜かれちゃうと気持ちいいッス。

ん、待てよ...acoyoさんが浮かべたイメージが「合っている」と思えるってことは、ワタシの文章はちゃんとキャラを反映しているってこと?
おぉ、オレって文がうまいのかー、と調子に乗ってみる...
Posted by つきっつ at 2005年12月06日 00:13
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。