2005年12月17日

少年による凶悪犯罪は増えているか

今、フジテレビで「凶悪犯罪防止のためのゲーム規制は必要なのか」という特集をやっています。
で、その内容が目ウロコ。多少、補足を含めてまとめると、

・最近10年ぐらいの統計を見ると凶悪犯罪は増えているが、終戦後や昭和30年代の方がはるかに多く、昭和40年ごろから急減(数分の1)しており、最近になってちょっと増えているという動き。大きなトレンドとしては大きく減少。
・凶悪犯罪とは殺人、婦女暴行、強盗、放火だが、増えているのは強盗だけ。他は減っている。
・年代別の殺人件数をグラフ化すると、どこの国でもほぼ同じ(だから「ユニバーサルカーブ」と呼ぶ)。形としては、10代後半から20代前半が極端に多い。
・が、最近の日本はほぼフラット。つまり今の若者は「史上まれに見る“殺さない若者たち“」である。
・今の若い世代は昔よりもおとなしいというのが正確なところ(ではないか)。
■2006/5/22追記:<参考ブログ記事:「関心空間」さんの「ユニバーサル・カーブ」>■

そうか、そうなのかー。
マスコミが「危険な17歳」(でしたっけ?)とか「荒れる14歳」(でしたっけ?)とか、深刻ぶった顔をして本心はおもしろおかしくという感じで取り上げるから、若者による異常な犯罪が多発しているように感じるのかもしれませんね。

そういえば、JRの脱線事故の後、連日のように「xx線でオーバーラン」とやっていましたよね。で、今は全然見ません。あの事故の後だけオーバーランが多かったわけじゃないのに、ねぇ。

で、こういうことを知ってイシハラ君の「テレビゲームを規制せにゃいかん」などを振り返ると、オジサンたちが自分の気に入らないものを排斥するための強引な理屈付けにも見えてきます。
怖いなぁ、マスコミによる洗脳。

ただ、注意しなければならないと思うのは、「ほれ見ろ、ゲームは関係ないんだよ」とか、「だから、異常な事件が増えてるってのはウソだってことさ」と反対側の極端に突っ走ってしまうこと。
このような反応を私は「アナログ人間のデジタル思考」と名付けているのですが、自分の「敵」のような立場にいる人間の発言に間違いがあると、その内容すべてが誤りであるかのように思いたがるのは“症状”の1つ。
最近よく見かける気がします。

私は、先日「みんなに嫌われちゃいそうだけど敢えて」で書いたとおり、プレーヤーが暴力をふるうことでポイントが得られる(他者を傷つけることに対して報酬が得られる)形式のゲームは何らかの「好ましくない」影響を与えるんじゃないかと思っています。

だから...簡単な結論は、ナシです、私は。
どうすればいいかなんて簡単に言えません。この「結論なし」という宙ぶらりんの気持ち悪さに耐えて、緻密にニンゲンと世の中を観察して、少しでもマシな道を探すっていう姿勢を身に付けたいと思うのでした。
イチかゼロかの主張は、なんかうさんくさい。
posted by つきっつ at 00:58| Comment(1) | TrackBack(1) | ニュースウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
上の記事にトラックバックさせていただきました。私も同じ番組を見ていたのですが、あのデータを見てなにか書きたいなと思っていました。大変参考になるブログ(このブログ)を見つけたので参考にさせていただきました。
ありがとうございました。
Posted by footballx2 at 2005年12月20日 10:18
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テレビゲームと凶悪少年犯罪
Excerpt: 先日テレビを見ていたら、”残酷な表現があるテレビゲームの規制”に関するニュースを放送していた。テレビゲームといえば、いつも少年犯罪のやり玉にあがる悪者だが、ゲーム業界では独自に規制を設けて、それなりに..
Weblog: どうして彼女はいつも怒った顔をしているのだろう?
Tracked: 2005-12-20 10:12
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