2004年12月16日

ベーグルがオデキになる(さるさる過去記事焼き直しシリーズ)

家の近くのショッピングモールに、ベーグルをメインにした店があります。

そこでランチタイムにセットを頼んだら、飲み物を渡され、「ベーグルがおできになりましたらお持ちしますので、後ろから必要なもの (フォークやらなんやら)を取ってお席でお待ちください」と言われました。

...ベーグルがオデキになっちゃったら困るなぁ、気持ち悪くて食べられないよ...

「丁寧にするには "お" や"〜になる" を付ける」という大ざっぱで表面的な "公式" に縛られているせいで、せっかくの「丁寧に」という気持ちがうまく伝わらない気がします。ベーグルは自分たちが作るのだから、その動作に「お」を付けるのはおかしい、ということを考える回路が一度できてしまえば、あとは楽勝だと思うのですが。

いや、これはですね、公式を覚えるよりも原理を理解する方が大事、という説教めいた正論だけで言っているわけではなくて、

単純な公式だけでうまくやっていくには現実は複雑すぎるので、原理だけを身に付けて応用は自分で考えるほうがラク

だと思うんですよ。

ちなみに、「おできになる」を使う場面を考えてみたんですが、
1.「おたくの坊ちゃんは勉強がおできになるから」
まぁ、この言い方も僕はあまり好きではありませんが、どうでしょうか。なんだか妬んでいるような羨んでいるような、 もしかすると皮肉っているような響きを感じてしまうのですが。「〜から」なんなんだ、というのも気になります。あぁつまりコトバの問題じゃなく、 その裏側にある「気持ち」が怪しいぞ、ってことでしょうか。
「ひろしくんは成績がいいから、うらやましいわ」、「よしこちゃんは優秀だから、心配がなくていいですね」 みたいな言い回しは嫌みがないと思いますが、考えすぎかな?

2.「はい、こちらが組み立て用の部品です。あちらのテーブルで組み立てて、おできになりましたら、こちらまでお持ちください」
のような場面も考えられますかね。これも「完成したら」などのほうがよいと思いますが。「おできになる」のはモノですからね、 なんか違和感を感じます。

「お〜になる」という「万能お手軽丁寧語」を使うより、簡潔なコトバでもにっこり笑って丁寧に話してくれたほうがいいなぁ、 と思うのでした。

posted by つきっつ at 11:36| Comment(0) | TrackBack(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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