2004年12月20日

焼き鳥になりまーす(さるさる復刻シリーズ)

居酒屋に行くと「はい、こちら焼き鳥になりまーす」などと言われることがありますね。
焼き鳥になる?

生の肉を前にして、「これを一口大に切って、串に刺して、塩をふるかタレを付けるかしてから焼くと、焼き鳥になる」 というのならわかるんですが。
かわいらしいヒヨコを指さして、「これは将来うまい焼き鳥になるだろう」というのも、よぉくわかります。
けれど、もう焼き鳥になっているものを目の前にして「焼き鳥になる」って言われてもなぁ。

と、いうのがくだらない言いがかりだというのはわかるんですが、「こちら」とかを省略して「はい、お刺身になります」なんて言われると、 心の中で「おぅ、なってみろよ」と呟いてしまうことも。で、酔いが回ってくると頭の中では「お刺身になりまーす」と言ったおねーさんが「ぼんっ」 という音とともに白い煙を出してキレイなお刺身に...で、刺身を箸でつまんだら「あ、いけませんわ♪」って...

シンプルに
「はい、こちら焼き鳥です」
「マグロの刺身をお持ちしました」
と言うほうがスッキリしていてカッコイイと思うんですよ。
「焼き鳥になりまーす」だと、どうも...

「なる」という「動きを感じさせることば」のほうが複雑で奥行きのある感じだから、みなさん使いたがるのでしょうか。 実は翻訳の世界でも同様で、「〜です」で済むところを「〜になります」とか「〜となります」とする人が多いんです。 いったん気にし出すと止まらなくて。
「〜となる」は特に気になります。

「"親になる" のは、こどもを持てば誰でもできるが、"親となる" のは大変なんだぞ」なんていう定番のお説教がありますが、 「〜となる」というのは何やら意味ありげですよね。目にすると「もったいぶるなよ」と呟いてしまうことも。

シンプルに、しゃきっと伝えてほしいな。



posted by つきっつ at 20:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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