2005年01月22日

「ひとは いつか 死ぬ」

京都に花園大学という大学があります(ホームページ)。ホームページによれば、「禅僧の近代的資質を涵養する目的をもって創られた、京都におけるもっとも古い伝統を持つ大学の一つ」とのことです。

20年以上前だと思うのですが、この大学が新聞に全面広告を出しました。
筆文字で、たしか3行に分けて

        ひとは
いつか
死ぬ
と書かれていた、と思います。

「人は」だったかもしれないし、読点がうってあったかもしれません。
けれどもとにかく「ひとは いつか 死ぬ」ということばでした。
大学の募集要項ですよ。
変わってますよねぇ。

この迫力あることば(文字も含めて)を見て、そしてそれが大学の募集要項であるということで、とても大きなインパクトを受けました(20年たっても覚えているぐらいなので)。

どれだけ難しい物理学の真理や美しい詩よりも、「ひとは いつか 死ぬ」という真実は確実だし、根源的なものではないでしょうか。
これを意識しないまま知識を増やしても見聞を広めても、ある日突然「あれ?今までの努力はなんだったんだ?」ということになるんじゃないだろうかという気がします。

いや、ひと1人の命はたかだか100年、それを超えて生き続ける真実がある、というご意見もあるとは思うのですが、そういう意味ではなくて...あ、そうだ、坂口安吾が「不良少年とキリスト」の中で「時間というのは、自分が生まれてから死ぬまでの間です」と言っていた、あれにつながるものがあるという気がします。


posted by つきっつ at 23:02| Comment(0) | TrackBack(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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