2006年06月10日

シンドラー側に一理あると思う点は

人が死んだのにこの対応では、日本じゃ反感買いますね。
東京都港区の公営マンションで、都立高校2年生の市川大輔さん(16)がエレベーターの床と天井に挟まれ死亡した事故で、製造元のシンドラー・グループ本部(スイス)は9日、「(エレベーターの事故は)不適切な保守点検か、閉じ込められた乗客による危険な行為が主因」とする声明を発表した。
(毎日新聞)
だそうで、これは少なくとも日本では猛反発を食らうでしょう。

ただ、製造元がすべて悪いという方向に走るのはおかしい、点検会社にも責任はある、もしかしたら大半の責任は点検会社という可能性もある、とは思います。

機械はすべて消耗品、形あるものはすべていつか壊れるのですが、我々にはその意識が少々足りないかもしれません。
また、「閉じ込められた乗客による危険な行為」という言い回しが声明に出てくるのは、ヨーロッパではエレベーターをそのような「うまく使いこなす必要がある道具」として眺める意識が強いことの表れかもしれません。あくまでも「かも」ですが。

ま、で、保守、点検の重要性ということを考えると、国内メーカーが有利という気がします。サービス網の充実度、部品調達など。
シンドラー系列の保守点検会社もあるようですが、問題のエレベーターは数年前から別会社、つまり機械を作っていない会社が担当していたようで、それでは製造会社系列の会社が保守、点検する国産メーカーより信頼「性」も信頼「感」も見劣りしそう。
「売った後のメンテナンス体制が弱いのに、安さを武器に公共施設中心に売り込んでいたってのは、どうよ?」となりますね。

三菱は以前からテレビCMでさかんにエレベーターの保守管理サービスを宣伝していますが、メンテナンスの重要性が今回、多くのビルオーナーの胸に響いたのではないでしょうか。

■言い訳めいた追記:保守点検に原因があったかも、という自分の文を読んで自分でツッコミ。これについて書いておかないとバランス悪いぞ、という点。
設計の三大原則というのがあるそうで(工学を学ぶ人は必ず教わるらしい)、
・フェールセーフ(Fail Safe)
・フールプルーフ(Fool Proof)
・ロングライフ(Long Life)
日本語でどう表すかは分野によって異なるでしょうけれど、
・壊れる場合も、危険が生じない壊れ方をする
・間違った使い方をしても危険なことが起きない/誰でも使える
・長持ちする
と。その点でシンドラー社本部のコメントは...だと思うし、メンテナンスが悪かったのが原因という見方に「一理ある」とはナニゴトかって言われるかもなぁとは思うんですが、まぁやっぱりメンテの重要性に目を向けるべきってのは確かだと思います。
posted by つきっつ at 23:28| Comment(4) | TrackBack(0) | ニュースウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
同意見です。今のところ、シンドラーの責任というのはまだはっきり見えて来ません。
一般の方はメーカーと保守管理会社は、仮に系列であったとしても別の会社って認識ないんじゃないでしょうかね。
ううん。考えて、場合によってはTBいただきます。
Posted by acoyo at 2006年06月14日 10:15
こんばんはー(へろへろ)
泥酔さんの記事をさっき読んだら、管理会社を変えて費用を節減した話が出てました。
今のところ、原因候補は
・制御板の設計不良
・保守管理ノウハウの伝達不備
・保守管理費節約しすぎ
でしょうか。

今、三菱電機ビルテクノサービスとかには問い合わせ電話がいっぱいかかっているんだろうな...
Posted by つきっつ at 2006年06月15日 02:16
>三菱電機ビルテクノサービス
なんでそんなコアな社名を知ってるのですか?
私も知ってますけど(爆)。
Posted by acoyo at 2006年06月16日 13:01
いや、一時期ね、森本レオのナレーションでテレビCMやってたんですヨ。
忘れた頃にまた、ってかんじだったんですが、事故後は一度も見てません。
もしかすると「この機に"うちは安全"て感じで売り込むのは感じ悪いから」ってことで控えているのかなぁ。
Posted by つきっつ at 2006年06月19日 16:45
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