2006年07月06日

理に落ちる

朝顔に つるべ取られて もらい水 (加賀 千代女)

朝顔がつるべ井戸の縄に巻き付いてしまったので、お隣に水をもらいに行く、という情景ですね。
つるべ井戸というのは、こういう感じ(これは鎖ですけれど)。

縄の部分を「つるべ」っていうのかと思ったら、「桶」の部分の名称なんですね。

で、子供の頃、これを知って父親に「いいねぇ」などと生意気なことを言ったら、「うん、だがな、こういうのは理に落ちていて、あんまりよくないんだ」という返事。
「感じる」ために理屈が必要とされる、ということなんでしょうか。正確な意味はわからないまま、「なるほど」と思った記憶があります。

◇◆◇

好きな歌の中に森山良子さんの「歌ってよ夕陽の歌を」というのがありまして(吉田拓郎も歌っている)、えーと、歌詞の引用は小心者なのでちょっと...「坂を上っていくあなたの後を私がついて行く」という光景で、「影ができると私たちが隔てられる。夕陽はやさしいので、ときどき雲に隠れてくれる」ということが歌われます。

これもステキですが、やっぱり「理に落ちる」の類でしょうかね。作詞は岡本おさみ(作曲は吉田拓郎)で、この人らしい雰囲気と言えるかもしれません。

◇◆◇

こういう俳句や歌が好きだと思う自分は、やっぱり生活の中でも「理に落ちる」のところがあって、ちょっとそれは生きていく上で楽しみを減らす要素かもしれません。

などと、恥ずかしく思いつつも内面的なことを書いてみたくなる中年の夏。
posted by つきっつ at 13:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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