2005年03月19日

「談話室滝沢」閉店

いつも見ているウォール甲斐さんのサイトで、「談話室滝沢」が閉店することを知りました(記事はこちら)。

東京近郊にお住まいの方以外はご存じないかもしれませんが、歴史が長く変わった店名なので、「見かけたことはある」という方は多いのではないでしょうか。
新宿、池袋、御茶ノ水に合計4店舗ということですが、私がなじんでいるのは新宿東口の店の看板です。

中学生くらいの頃から「談話室って、どういう店なんだろう?」と疑問に思っていました。
あと、イッセー尾形のネタに登場したことがあり、なぜかよくおぼえています。たしか大学教授が女性を誘って「お話ししませんか?談話室滝沢あたりで」とか言うシーン。笑いが起きていました。

しかし、入ったことは一度もありません。なんだか特別な店のような感じがして、敷居が高かったからですね、きっと。作家などが打ち合わせに使う店、というイメージがあります。

◇◆◇

それにしても、閉店の理由を読むと考え込んでしまいます。
ウェイトレスに全寮制で接客マナーを厳しく教えてきたが、それはもう成り立たない。
なるほど。世の中を見ていると当然に思えますが、なぜ当然なのかと考えると、「全体的にストイックな感じ」というバックグラウンドがなくなったからかなぁという気がします。

折り目正しい動作、控えめな態度、ていねいなことばづかいなどは、「自由気まま」の正反対、自分をぐっと押さえ込むストイックな心の姿勢が要求されると思うのですが、そういうことは「アホらしい。もっと好きにやろうよ」というのが時代の感覚ではないでしょうか。

月並みな言い方ですが、経済的に豊かになり、行動の自由度が高くなったのはめでたいことだけれど引き換えになくなっていくものもある、と。
そして、僕が危惧するのは、このウェイトレス世代は10年、20年後の仲居さん世代であるということで、滝沢の閉店というのはいずれ料亭---といった高級な店だけでなく、「たまに行くちょっといい店」程度でも---で働く着物姿の女性たちも今ほど「ていねいな接客」をしてくれなくなるということを意味しているのかなぁと。

そうなったら、中国(の都会ではなく田舎)やタイの人のほうが礼儀正しいから彼らにお願いする、ということになるのかもしれないなぁ、などと考えました。


posted by つきっつ at 12:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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