2005年04月06日

適法、合法、順法、そして遵法

かなり前から「適法」というコトバが気になっていました。「法律に照らして問題がない」という意味として、主に政治家が使っているように思います。
最近は堀江氏の騒動で「合法」も気になってきました。

要するに「私(たち)の行動を問題だと言う人がいるけれど、法律には反していないよ」→「裁判になっても負けないよ」という主張のようなのですが、それは「現在の法律のもとで違法ではない」というだけで、「そういう抜け道を使う人がいるなら法律を変えなきゃ」という対応が取られてしまうような行動であるかもしれず、まして積極的によいことをしているという主張ではないですよね。

◇◆◇

昔、JRが国鉄だった頃、「順法闘争」というのがありました。のちに「安全確認闘争」という名前になったという記憶もありますが、要するにストライキをすると処分されるので、法律の範囲内で抵抗を試みるというもので、
「信号、青、ヨシ」
「ドア締め確認!」
みたいなことをいつもより時間をかけて行い、電車もゆっくりと走らせて、「法律は守っているよ」という逃げ道を用意しつつ輸送を滞らせて利用者に迷惑をかけるという「闘争」でした。

なんだよソレ、と子供心に思ったものです。

法律が「これはダメ」と言っているのは、「行動の下限」を定めているのであって、「これに触れない限り何をしてもよい」という考え方を育てるためではありませんよね。

順法と同じ音(おん)で「遵法」ということばがありますが、これはなんとなく「法の精神」を尊重し、モラルを持って行動しようという雰囲気が感じられる気がします。

法律が定めた「下限」を気にする必要などない、自分に誇りが持てるような行動を目指すのが人の道ってもんじゃあ...ござんせんか?

多くの政治家、フジサンケイグループ、ライブドア...彼らの行動は「合法」であっても「遵法」からは遠いと感じます。



...■4/7追記:最後の部分は、できれば「遵法からは遠く、まして○○とはまるで別世界」と言いたかったのですが、簡潔でしっくりくる○○が見つかりませんでした。見習うべき行動、理想、尊敬の対象、などなど。まぁ、他人を批判する表現に凝るというのも、あまりほめられた行動じゃないですしね...■

■4/9追記:この記事のために作られたような見事なサンプルが出現しました。
所得税:自民党支部に寄付、控除受け還流 元参議院議員
posted by つきっつ at 12:48| Comment(2) | TrackBack(0) | ニュースウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
読んでて爽快でございました(笑)。
アメリカの裁判ドラマに「プラクティス」というのがあります。そこで駆使される「法解釈」はどーにもニホンジンの趣味にあうものではないのですが(藁)、すくなくとも劇中の司法界の連中には、「適法」であることと「自らの理念」との葛藤がある、あるのが当たり前という点だけは違うなと。
Posted by acoyo at 2005年04月07日 12:15
あ、いらっしゃいませ、acoyoさん
こちらもリーダーに登録して拝見しています。

「うまくやる」ことがエライ、「理念を掲げて自己を向上させる」なんて古臭い説教だ、てな世の中になってる気がすることもありますが、そうじゃない人もたくさん見かけるので、そういう人を眺めて見習うことを考えて、バッチイものには近づかないようにしたいなと思っております。
Posted by つきっつ at 2005年04月07日 22:43
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