2005年05月08日

統計にだまされる

今日の朝日新聞に、デュレックスというコンドームの広告が出ています。日本産科婦人科学会 市民公開講座という記事と合わせて1面を使い、純粋な広告は下の方に飯島愛の写真付きで。

さて、気になったのは次の2つ。いや、細かく言えば3つでしょうか。
1.
性感染症の一つ、クラミジアが特に10代の女性に増えています。旭川医科大学の調査では、16歳の女子で5人に1人が感染していることがわかりました※。
この※、下に
今井博久助教授による2004年性感染症学会での調査報告。性経験がある高校生を対象
と書かれています。私が太字にした部分、なぜ本文に盛り込まないんでしょうかね。「性経験のある16歳女子で5人に1人」と書けば済むことです。
本文しか読まない人は、「おいおい、知ってるか?今どきの16歳は...」と、どこかで間違った情報をばらまくでしょう。

2. 「性に関する意識・実態調査」を実施したと書かれていたので、メーカーのWebを見てみました。先日どこかで「日本人の性交回数は極端に少ない」という話を読んだのですが、その話の元になった調査らしいと感じて興味を持ったので。

で、問題は調査項目の1つ、パートナーの人数に関するもの(参考)。
(1) 性交回数が年間の数値だから、これも「最近1年間のパートナーの数」と解釈してよいのですかね。保守的なワタシは、日本人の12.7という数字を見て、「生まれてから今まで」の人数じゃないの?とも思うのですが、その点は明記されていないようです。

(2) もっと興味深かったのはこれ。
男性は女性よりも多くのセックスパートナーを持っており、12.4人対7.2人だった。
一見、なるほどね、男の方が浮気性だし、と思うのですが、ちょっと考えてみましょう。

まず前提として、ある集団の中で男女の数は等しいと考え、同性間の行為はカウントしないとします。面倒なので。
で、男10人、女10人がいます。男の方はパートナーの平均人数が5人、女は2人とします。
つまり、
・男の方は、グループ全体として、「私たちは延べ50人の女性と寝た」と言っています。
・女の方は、グループ全体として、「私たちは延べ20人の男性と寝た」と言っています。
これって、矛盾していませんか?

もっと人数を減らすとわかりやすくなります。
男2人、女2人、男は「平均2人」、女は「平均1人」と言っている、と。
女性が2名しかいないところで、男が「平均2名」と申告したということは、どちらの男性も両方の女性と寝たってことですね。
しかし女性は「平均1名」なので、ふたりとも1名ずつ、または1人が両方と、もう1人はどちらとも寝ていない、ということになります。
矛盾ですよね。

理由として考えられるのは、
◇女性は「ふしだら」と思われたくないので少なめに申告
◇男性は「見栄」(?)で多めに申告
◇職業としてセックスする女性は調査対象外だが、男性はセックスを「買った」場合も人数にカウントしている
などですが、いずれにしろこの統計、間違っているか、人数の差は男性同士のセックスか(5.2人!)、ってことになります...


posted by つきっつ at 14:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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