2005年05月17日

還暦

先日、付き合っている(かなり年下の)女性を意識して「残るもの」方面のことを書いていきたいというような、まぁきわめて私的な呟き---このブログそのものがもともとそうなんですが---を書きましたが(こちら)、なんとなく実行していませんでした。

ネタが続くかどうか不安でもあり、カテゴリをどうしようか迷っていたのもあり、仕事が立て込んでいた(ことを口実にしていた)せいもあるのですが、ちょっと試しに書いてみます。

◇◆◇

「今どきの若い人」でも還暦が60歳のことだと知っている人は多いようですが、ではなぜ還暦というのか?という問いには僕の同世代でも「えっと...」と詰まる人が多いように思います。

けれど、そういう人でも「ひのえうま」というコトバは聞いたことが多いはず。
で、”うま”は午年(うまどし)だけど...”ひのえ”ってナニさ?

十干十二支(「じっかんじゅうにし」、実際の発音は「じゅっかんじゅうにし」ですね)というコトバがあって、この「十干」のひとつが「ひのえ」なんですね。
そして「ひのえ」というのは漢字1文字では「丙」ですが、「火の兄」とも書きます。

「火の兄」があるなら「火の弟」もあるのかというと確かに存在していて、これは「ひのと」。火があるなら水もあるのかというと、これまた存在しておりまして、「みずのえ」、「みずのと」です。
全部で「木火土金水(もっかどごんすい)」の5通りと「兄弟(えと)」の2通りの組み合わせで5×2=10通り。前者が五行、後者が陰陽の考え方です。
で、この10通りの組み合わせをPCで入力して漢字変換してみると、
きのえ→甲
きのと→乙
ひのえ→丙
ひのと→丁
という漢字が見つかります。見たことないでしょうか、甲乙丙。

十干:甲乙丙丁戊己庚辛壬癸(こう、おつ、へい、てい、ぼ、き、こう、しん、じん、き)
十二支:子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥(ね、うし、とら、う、たつ、み、うま、ひつじ、さる、とり、いぬ、い)

この10通りと12通りの組み合わせの数が10×12...ではなく、最小公倍数で60通り。
つまり60年で全部の組み合わせが巡る、だから60歳は還暦なんですね。暦が還ってくるから。

そして、上の十干と十二支の文字を見ていると、「戊申戦争」とか「壬申の乱」とか思い出しませんか?どちらも、その年の「十干十二支」の組み合わせを指していたのですね。
そして「ひのえうま」も同様。

まぁ、こんなこと知っていても得することはほとんどないし、知らなくて困ることもなさそうですが、セカセカ流れてゆくものについての情報をたくさん知るだけじゃなく、長い時間の中で残ってきたものについても知っておきたいなぁと思うのでした。

◇◆◇

うー、難しいですね。知っている方にとっては「何を今さら」で、知らない方には「興味ねぇよ」と言われそうな話を、しかも考えでなく「情報」とか「知識」みたいなものを書く作業がこんなに難しいとは...

でも、懲りずにまたやってみたいと思います。


posted by つきっつ at 00:28| Comment(2) | TrackBack(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>十干十二支(「じっかんじゅうにし」、実際の発音は「じゅっかんじゅうにし」ですね)というコトバがあって、

細かいことで恐縮ですが、実際の発音も 「じっかん〜」 です。

というのは、「十」 の本来の読みは 「じふ」 ですから。

仏教用語で 「十方世界」 というのがあり、
四方八方に上下の二方を足して十方なんですが、
「じっぽうせかい」 と読みます。
これを 「じゅっぽうせかい」 と読むと、
ありがたみがなくなるような気がします。
Posted by tak at 2005年05月26日 11:26
なるほど。
実際には我々は「じゅっかん」と発音してしまっているよなぁという意味だったんですが(変換でも「じっかん」でないと出てこないし、頭ではわかっていても)、ちゃんと発音していらっしゃる方も多いのですね。
自分がいい加減だからといって、みんながいい加減だと思っちゃいかんですね(^^;;
Posted by つきっつ at 2005年05月26日 11:58
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