2005年09月10日

ホワイトバンドの話

この件、活動のことはずいぶん前に耳にしたのですが、まぁひとことで言って「うさんくさい」と思っただけで、あまり関心を持っていませんでした。
が、なんだか最近けっこう話題になっているので、ちょっとだけ書きます。

まず、基本的立場。
これは、非常に巧みな政治的集金活動である
と理解しています。
...というのは一番キレイな言い方をした場合でありまして、もしかすると「巧みな」は「狡猾な」とか「悪質な」に置き換えてもいいかなと思っています。

■9/10(当日)追記■当初の意図に反して長くなってしまったので、とりあえず読みやすくて、私が共感したページのURLを貼ります。サイトのトップでないところにリンクしているので、リンク先の方にはちょっと申し訳ないのですが、「早く話を済ませろよ」という方は、こちらをどうぞ→ほっとけない日本の汚さ | 活動趣旨
このページの下の方にある「どうすればいいの?」内のリンク先、好きです...

ホワイトバンドという名前の下に全世界的に盛り上がっている運動自体は、ちょっとピントがずれている面があるかもしれないけれども、まぁ主張はいろいろですからね、という感じ。しかし、「白いものを身に付けて賛同の意志表示を」という部分に注目して、「なら、その"白いもの"、ホワイトバンドを作って、売って、お金を集めよう/儲けよう」という方向に走っちゃってるのがなんともまぁ...賢いけれど醜いね。
いや、儲けようなんて思ってない、NGOの活動資金だ、と言われそうですが、売られ方はヒット商品作りそのものだし、お金の行き先、使われ方もあいまいですよね。

◇◆◇

我々の多くは、ふだんボランティア活動や寄付行為をしていないことに軽い罪悪感を持っています。
また、流行好きで、おしゃれ好きです。

このホワイトバンドは、そのすべてを、少しだけではありますが、わずか300円で埋めてくれます。

うまいマーケティングですなぁ、あっはっは。

NGOに募金(それも30円弱)しただけなのに、なんとなく「このお金が(直接)アフリカの貧しい人を救う」って気分にうっすらなっちゃうところがコワイ。
白いものを身に付けて「意識しているよ」と宣言し、次はその意識に基づいて行動するってことが大事だろうと思うのですが(行動するつもりならね)、300円でホワイトバンド1ケお買い上げ、それで寄付完了、貢献完了、罪悪感リセット、みたいなところがコワイ、ちゅうか巧みだわー。

◇◆◇

数か月前ですが、「極東ブログ」のfinalventさんが、このホワイトバンドが中国製というのは悪い冗談ではないか、と書いていらっしゃいました。つまり、アフリカの貧しさを救おうと言っているが、
・このホワイトバンド1つ300円の売り上げのうち、200円ほどが生産国である中国に行く
・中国はアフリカに武器輸出をしているし、ほかにもいろいろ(むにゃむにゃ)
という点で「悪い冗談」ではないか、ということのようです。

...と、今さら私がこれ以上何を書いても、新しい分析、意見を提示できる気はしないので、ここには現時点での推奨リンク先を示すだけにします。

ウィキペディア
ホワイトバンド プロジェクト
まずは基礎知識。なんとなく難民のために寄付したつもりになっていると、実は1円も送られていないことがわかってびっくり。
それにしても、あれを中国で作るのに200円て高すぎませんかねぇ、流通費が入っていても。ダイソーの仕入れ担当者なら「ギリギリで57円。いやなら持って帰って」とか言うんじゃないかと妄想しました。

「ほっとけない世界のまずしさ」を、ほっとけない
反対の立場からの基礎情報がよくまとまっています。

ほっとけない 日本の汚さキャンペーン
怒りつつも遊び心と余裕がある姿勢がナイス。

こわれぶろぐ
ホワイトバンドではアフリカには1円も寄付されないのよ。
紹介されている2ch内のネタが、極東ブログさんの「悪い冗談なのか」に近いポイントだと思います。

極東ブログ
「ほっとけない 世界のまずしさ」なのか
メインはホワイトバンドのことではありません。もっとレベルが高い...という言い方は逆によくないかもしれませんが、とにかく歯ごたえあります。長文なので、読み抜くには少々の根性が必要。

◇◆◇

この件、「寄付金詐欺」だと主張している人もいるようで、今後、波乱があるかもしれません。
本来の運動は良心的なものだと思いますが(有効性は別として)、「300円で社会貢献したつもりにさせて自分たちの活動資金を払わせる行為」については、ここで明瞭に反対の立場を表明しておきます。
posted by つきっつ at 22:02| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュースウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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