2005年09月12日

堀江氏による「空間の歪み」

先ほど、日テレで堀江氏の選挙戦を追った番組をやっていました。なかなか面白かったのですが、そのVTRのあとがもっと興味深く感じられました。

キャスターが「球団買収、フジテレビ乗っ取り、いずれも掲げた目標は達成できなかったが得るものはあった。今回の損得は?」と尋ねたところ、「本当に今は頭の中が真っ白で(前の質問にも "頭の中が真っ白" と答えたので "本当に" と言ったのでしょう)、何にも考えてないですよ、本当に...あのさぁ、ねぇ...そうやってすぐにお金お金って、あなた達の方がよっぽどお金に汚くて嫌らしいんじゃない?」と、とても記憶があいまいで申し訳ないのですが、そんなようなことをカジュアルな口調で言い返していました。

◇◆◇

昨日の晩は、落選が決まった彼に「明日はすぐに東京に戻るんですか?」とテレ朝の「私こそ久米さんのなんでもケチつけ路線の後継者です」みたいなアナウンサーが尋ねたところ、苦笑いのような怒ったような呆れたような表情で、そして短く強いため息のような音の後、「そんなわけないじゃないですか。いろんな方にお世話になって、そのお礼にごあいさつに回らなきゃいけないんだから」というような答がありました。

"旧時代" 的なやり取りならば、若者が「明日はもう帰りますよね」と発言して、年寄りが「そんな礼を失した行動をするわけがなかろう」と答える、という感じなのに、面白いな、とそのときは思いました。

そして今日の「あなた達の方がよっぽど金に汚い」発言では、お、政治家ちっくにことばを操ることをやり出したのかな?などと思いました。あ、これはイヤミではなくプラス評価です。堀江氏のことは依然として嫌いですけど、「成長しているな」というのは率直に感じますし、世の中を変える「ツール」としては有効な存在じゃないかと最近思ってますし。

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堀江氏の「なんでも金」的な言動とイメージが強烈であるために、TVのキャスター、コメンテーターのみなさんは、なんとか彼から「世の中、金をたくさん稼いだ人間が勝ちなんだよ!金のないヤツは豚だ、失せろ!」みたいな暴言...に解釈されてしまうような発言...を引き出そうと懸命なのかもしれませんね。

その結果として、「そんなわけないじゃないですか」と堀江氏に斬り返されて、自分の方が馬鹿、下品に見えるというお粗末。

今回、堀江氏は自分でも言っていましたが、「RPGでレベルが1つ上がったときのような、そんな感覚」だそうで、その雰囲気は私も感じました。今までのような直線的な押しではなく、なんだか粘りが出たんじゃないかと思います。
政治家は自分の考えを表情とことばでうまく伝えねば仕事をさせてもらえませんが、彼はその面の技術を短期間で急速に向上させたんじゃなかろうかと思いました。

また、やっぱり頭がよいからでしょうね、政治状況についての見通しなどを語っても、簡潔、的確に要点を把握していて、さらに「ならばそれに対して自分はどうするか」を明瞭に考えている感じがしました。
まぁ、まだまだ政治家らしい巧みな受け答えはできていないようですが、でもずいぶんと変わったんじゃないでしょうか。
何よりも、質問する方が必ずマヌケでアホに見えるというのがポイント(笑)
「知性の差がはっきりする」とかいうのではなくて、なんだか堀江氏の近くにいくと、その人の愚かな面が出てきちゃう、というような。

おもしろいなー

現在の自民党員は100万人しかいなくて党員費は年4000円だから、自分に投票する人間を100万人集めて40億円用意すれば、総裁になれる、なんて話(酒の席での発言でしたが)を聞いたときは「うーん」でしたが、でも彼は権力欲でそう言っている感じではないですね。
どうせこんな世の中、という感じのあきらめがあるのでマネーゲームに全精力を傾けているけれど、政治の世界でリーダーになれるんだったら、それで世界を変えたい、美しい世界を作りたい、というような単純で幼くて無邪気な夢(ふだんは100%あきらめて忘れている夢)を持っているのかもしれません。

◇◆◇

まぁ、だから彼を応援する、という気にはならないのですが、彼を見て次の衆院選までに彼と近い系列の若者(彼並みの頭脳を持っていないとダメ)が何人か出てきたら面白いかも、などと思います。

「世の中そんなものじゃないんだよ」などと言っている人間がいつの間にか世の中の傍流になっている、というのはよくあることですしね。
亀井さんもウカウカしていられないんじゃないでしょうか。
posted by つきっつ at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュースウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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