ジャストが逆転勝訴、松下の特許は進歩性がないので無効という「やっぱり正義が勝つのだ」という結果になってめでたし。
マウスの絵と「?」記号を組み合わせてあるから特許だ、なんていうトンチンカンな地裁判決がそもそもおかしかったのですが、いやぁよかったよかった。
で、ここのところ騒ぎになっている「のまねこ」問題。
2chで生まれたAA(アスキーアート)に「インスパイア」されたというキャラを商標登録しようとしたAvexが2chで叩かれ、一部のお馬鹿さんが殺人予告の書き込みなんかをして...ってやつですが、あのAvexの行動、ある意味では松下の特許につながるなぁと思いました。
すでに存在するアイデアの権利を自分のものにして金儲けを狙う、と。
権利ビジネス、商標/特許戦略というのが企業にとって重要であることはわかりますが、その「儲け」は、自分で新しいものを作りだし、世の中のひとを喜ばせる対価として手にすべきものであるという、ま、ある意味恥ずかしいような正論ちっくなこと、けれど実は一番大事なことが抜けていたんじゃないかな、両社とも。
で、そうやってセコイ権利ビジネスを狙う人たちって、自分たちの権利が侵害されることには当然のように敏感で、AvexはCCCDを率先して導入しましたよね。もうあきらめたみたいだけど(2004年9月のプレスリリース)。
ちなみに、2月の判決のときに600円から500円へとストップ安を食らい、その後低迷していたジャストシステムの株価は、6月に380円の底値。じわじわ上げて6月24日に出来高を伴って大幅上昇、500円台を固めると8月半ばから確変モード。9/21には一瞬2985円まで噴き上がりました(これはいくらなんでも過熱で今は2000円くらい。でも3か月で約4倍)。応援団としてちょっと買っておけばよかったかも。