2005年10月30日

みんなに嫌われちゃいそうだけど敢えて

こんな記事を発見。
暴力的ゲームは人間の脳を好戦的に--米研究者ら、fMRIで解き明かす

こういうレポートは「意図」を持ってなされた実験である可能性も大いにあるので、その点は慎重に考えるべきだと思うのですが、自分としては「パイロットの訓練にフライトシミュレーターが使われて、それが有効なのだから、暴力ゲーム、殺人ゲームは殺人の練習道具として有効」だと思っているので、この調査結果は当然でしょうというのが第一印象。

こういうレポートが出ると、必ず「現実とゲームの世界の区別ができない人間なんていない」という声が聞こえてきますが、区別できていても類似部分はありますね。
言い換えると、脳全体、つまり総合的な人格としては区別できていても、脳の一部、つまり人格の一部では両者を区別せずに処理しているはず、と。
だからフライトシミュレーターは有効なのだし、スポーツ選手はイメージトレーニングをやるわけだし、おじさんはホームで傘を振り回す。

昔、高校の通学路の途中に、車を私道に入れないために人間ひとり分の幅だけ残して木の枠が設置されているところがあったのですが、話に夢中になっている友人がそこにさしかかって定期券をひょいと出したことがあって爆笑。
でも聞いたら数人が同じ経験をしていました。たしかに改札にちょっとは似ていたので、脳の一部が「同じもの」として処理しちゃったんですね。で、すぐに間違いに気が付くのは、脳全体を使えば違いがわかるから。

◇◆◇

暴力性を高めることが事実であるかどうかと、それが「いけない」かどうかという価値判断は別。まして今すぐ規制しろなどと主張するつもりはありません。
まずは、このような実験結果が本当に信頼できるかどうかを検証する必要があるでしょう。
けれども、「区別できている」という当たり前で感覚的な主張を繰り返すだけでは前に進まないと思います。

まぁ、「影響あり」というデータがたくさん出てきたとしても、現在のタバコのように「悪影響はあるけれど、楽しみたい人の権利も考える」が主流になる中、頑固に「影響はない」と言い続ける人も残るのだろうなぁ。

なんか、acoyoさんに嫌われ/叱られちゃいそうな予感...
posted by つきっつ at 23:33| Comment(2) | TrackBack(0) | ニュースウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
指名されたので出て来ちゃう(藁)。
嫌いも叱りもしませぬぞ。というのは、「現実とゲームの世界の区別ができない人間なんていない」とは思ってないからです。
危ない人は一杯居ます。そういう人や、子供に演らせるのは私も反対です。
私も実験結果の検証が欲しいと思います。んで、それをどう捉えるか?と言うときに、闇雲に禁止すりゃいいってもんじゃないだろうってことですから、ご安心を♪

ただねえ、この手の研究でふっと思うのが、ちょっと前はこの手のことを「精神分析」でさばくのが主流だった。それで今は「生化学」主流なわけですよね。それにどっか「ふううううん」ってとこがある。生意気にも(藁)。アカデミズムというのも、常にア・ラ・モードが主流で正義って世界ですから。
Posted by acoyo at 2005年10月31日 18:35
ありがとうございます(涙)
うぅむ、深い。さらりと、ぷすっと、深く刺しますね(笑)<ア・ラ・モードが主流で正義

私が気になったのは「一時的に血流量が増えただけじゃね」で、つまりプレー中に攻撃的になるのは当然で、それはサッカーやテニスのプレー中も同じかもよ、と。
電気信号だか脳内化学物質だかのアレがアレして、シナプスが強化されたぞ、となれば「性格が変わる」と言えるかもしれないけど、とか。
あ、フォロー記事、書こうかなぁ。
Posted by つきっつ at 2005年10月31日 19:56
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